自宅を3回建て、ホテル暮らし中の建築士の気づき。真の価値とは。

三度、自宅を建築し、現在ホテル暮らしの一級建築士がホテル暮らしのなかで気づいた気づきなどをブログに書きました。

「AIに仕事を奪われる」と世間でよく言われていますが、私は、全くそうは思いません。 人間は、本当は合理主義が好きではないからです。 人間は、勝ち負けそのものよりも、勝負の中に繰り広げられるドラマに感動します。 人間は、情熱に恋します。挑み続ける姿に勇気をもらいます。 強者の内面に弱点をみつけたとき・・・

玄関から、なぜか下に向かって階段ついている珍しい構成で、1段ごとにギッギとたわむ階段を降りると真っ暗でカビの匂いのする部屋。雨戸をこじ開けると、レトロな抹茶色の疎水が眼下に広がりました。 「これはいい!」と私が興奮すると「先生もそう思いますか!」と意見が一致してすぐにGo!

「幼児たち、思いっきり走り回ってください。思いっきり声を上げてください!」 「お母さん、なにも気にしなくていいですよ。誰にも聞こえないし下の階にも響かないから」 ついでにお母さん、カラオケやってもOKですよ。フィットネスもどうぞ!

「家は3回建てて初めて納得できる」という言い伝えがありますが、それはどういう意味でしょう?  所説ありますが、私がもっとも合点がいくのは次の節です。 ☆ 初めての家は夫婦二人だけのちいさな家。 ☆ 2軒目の家は子供を中心に考えた家。 ☆ 3回目の家は再び夫婦だけになった小粋な家。 そのつど建て替えられるなんて、非現実的ですよね。なのでどうしても・・・

今度の私は落ち着いておりました。幼少期のトラウマも冷め、バブルも経験して、50歳の大人になっておりました。 息子が19才、娘が17才、もうじき成人です。 山の中の家は子供の成長には良い環境だったかもしれません。 曲がりくねった細いあぜ道を下って高低差が100mもある小学校へ通う・・・

木々に恵まれた高台の70坪もの土地、眼下にはのどかな街並みが望め、見上げると比叡山の木々の枝まで見え、夜になるとケーブルカーの暖色系の明かりがゆーくり動いているのが見えます。「プール付きの家にしようか!」 ← これ、バブルの発想。 クラブのおねーちゃんが「ラーメン食べたい!」というと、「味噌? それとも豚骨?」と聞いて「豚骨!」と答えたら、「じゃー今から食いに行こう!」と伊丹空港へ車を飛ばして、博多まで飛行機で行ったという話がまんざら嘘でもない時代のことです。

家に入るためには店を通らなくてはならない。「ただいまぁ~」ではなく、「いらっしゃいませぇ~」とお客様に挨拶しながら奥へ入るのです。それが嫌だった。 もうひとつ嫌だったのは人口密度が過密だったこと。 居間も含めて部屋が3つしかないのに家族は9人。混雑ぶりは渋谷の交差点並みです。

至れり尽くせりのサービスでとても快適なホテルライフですが、自分達がとまっている部屋はプレミアムツインとはいえ専有面積はわずか23㎡です。ここに4か月も滞在して息が詰まらないかというと、意外とぜんぜん大丈夫だったんです。そのワケは・・・

妻が若年性認知症になる直前、たまたまですが映画「明日の記憶」を二人で見に行きました。家庭も省みず仕事に生きる、49歳の広告代理店のやり手営業マン・佐伯雅行(渡辺謙)。仕事においては大きなクライアントとの契約が決まり、プライベートでも娘の結婚が決まるなど、順風満帆に見えた彼だが、突如物忘れが激しくなり・・・

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