床遮音測定には2種類あって、ひとつは軽量衝撃、そしてもうひとつが重量衝撃です。
市販されている床衝撃対策建材はたくさんありますが、重量衝撃を解決する商品は一つもありません。
そもそも、軽量衝撃(LL)とは何か、重量衝撃(LH)とは何か? 見ていきましょう。
重量床衝撃を止めるには質量が必要なのです。
質量が小さい材料で、どう工夫しても大した効果は出せない。というデータがあります。
ではどのようにして、重量衝撃を解決するのか
幼稚園児がノッコン寺田に体当たりしても、ビクともしないことは容易に想像できますよね。
理由は、体重の差がありぎするからです。
MUSIK北参道では、建築本体のコンクリート床の上に、50㎜のグラスウールを敷いて、その上に厚さ10㎝のコンクリート浮床を作りました。その重量、なんと4.8トン。ノッコン寺田どころではありませんね。結果は下のグラフをご覧ください。
LH=35 これを一番上の表と見比べてみてください。LHですよ。「人の走り回り、飛びはね」この大問題を解決したのです。
要するに、上の階の幼稚園児が「トーッ!」とか言って机の上から飛び降りたりする衝撃を解決するのは浮床しかないのです。
それと、MUSIK北参道にはもうひとつ秘密があります。
それは、天井に「吊りボルト」がないことです。
左の写真は一般的な建物で天井を造っているところです。
職人さんが天井からボルトで天井を吊っていますよね。
これがフツーです。でないと、天井が落ちてくるからです。
でもこれだと、上の階で人が走り回ったり飛びはねたら下の階に響きますよね。
今一度、スタジオ木製フレーム(1)をご覧ください。
吊りボルトがありません。
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