マトリョーシカ遮音構造(2)


MUSIK北参道で少なくとも実現したいのは

LTD75であり、住戸と住戸の界壁の最大厚みは450㎜と設定しているので、タイガードリーミー・75をそのまま採用すればことが足りることになります。

ところが、メーカー発表の遮音性能は音の回り込み(遮音界壁から建築本体へ振動が伝わって上下の住戸や隣の住戸へ音漏れする)ことを無視しており、これがどの程度なのか読めないので、別の対策を練っておかねばなりません。

MUSIK北参道はマトリョーシカ構造を採用しています。

たとえばB室とC室の間の壁の厚みは450㎜までに納める目標を立てました。部屋がせまくなりすぎるのも問題だからです。

私の設計では446㎜(内訳=15+120+20+136+20+120+15)

タイガードリーミー・75との最大の違いは、スタジオ(遮音音響室:上図では黄色)は、建築構造体に一切触れていない点です。

浮床上の建物といっても、もちろん宙に浮いているわけではないのですが、重低音も遮断できる性能を持っています。

仮にスタジオが30dbの遮音性能を有するとすると、建築構造体に与える振動はかなり低減できます。

さらなる工夫は、スタジオ以外の小部屋も振動の再取込防止策を施している点です。