家づくり成功の道先案内人 ⑧


家づくりは一生一代の大事業です。

しかし練習する機会はなく、ぶっつけ本番なのが現状です。

これでは高い買い物をさせられるのは明白です。

 

私は自宅を3回建て、200軒以上のお客様の家を設計監理してきました。その現場で知り得た建築業界の裏事情と、

賢い対処法をあなたに伝授したいと思います。

「はじめての家づくりで成功してもらいたい!」

これが私の切なる願いです。

身を挺して、あなたにブログを捧げます。         2022.02.25


建築ブローカーの餌食になった田中さん


(注記:記載の建築物価は2000年当時のものです)

 

この話をする前に、まず建築業界がどのようになっているかを説明しなければなりません。くわしくは後ほど「設計事務所や工務店の多くは、あなたの味方ではない」のところでお話ししますので、ここでは簡単に説明します。

 

良い家を造るには、どんなメンバーが必要でしょうか?

あなたの人生設計を親身になってアドバイスし、具現化してくれる建築家と腕の良い職人さん数人、これで十分ですね。あとは要りません。

 

では、ハウスメーカーの存在は? ゼネコン(誰もが知っているような超大手の建設会社)の存在は?  地元の工務店は何のためにあるのでしょうか?・・・

超高層ビルを建てるとか、東京ドームを作るといった場合には、ゼネコンの存在価値はあります。でも、このブログは「家造り」に焦点を当てていますので、大手ゼネコンは無縁の存在です。では、ハウスメーカーの存在理由はなんでしょうか? 答えは、「なんとなく安心だから」です。ではなぜ、ハウスメーカーや工務店に注文するのでしょうか?

 

「ほかに、どこに注文するのか?」と、ツッコみがはいりそうですね。確かにそうです。

 

本当に親身になって、あなたのために家造りをしてくれる工務店がどこにあるのか、腕の良い職人さんがどこにいるのか、まったく見当もつきません・・・。

 

ここに登場する田中さんも、初めての家造りで、右も左もわからなかったため、昔からのシリアである佐藤さん(仮名)の紹介で、A工務店に注文することにしました。この「紹介」が、実はクセモノなのです。

佐藤さんは以前、A工務店に家を建ててもらっており、結構印象も良かったので、田中さんに紹介したのです。佐藤さんはまじめな人で、信用もできます。「佐藤さんの照会なら」ということで、田中さんも安心してA工務店に注文したわけです。建築費は2500万円でした。

ところがA工務店は一切、建築工事をせず、300万円もピンハネして、下請けのB工務店に2200万円で再発注したのです。しかし、これだけでは終わりませんでした。B工務店はさらに200万円をピンハネし、孫請けのC工務店に2000万円で発注したのです。(建設業法第22条では、このような行為を「一括下請け」といって禁止していますが、法の網は粗く、抜けるのは容易です)。

 

結局、田中さんは実質2000万円のグレードの家に、2500万円ものお金を支払うことになったのです。つまり、500万円も多く払うはめになったわけです。500万円と一口に言いますが、とんでもない大金です。500万円を稼ぐために、田中さんはどれだけ苦労しなければならなかったか!? 血と汗と涙の結晶である500万円・・・。

 

 

念のために付け加えますが、もし、あなたが高額所得者であり、500万円をたいしたお金ではないと感じているなら、とんでもない間違いです。あなたが1億円の家をたてるとしたら、それは2000万円という大損になるのですから。

話を戻しますが、紹介した佐藤さんも同じ目に合っていたことになります。佐藤さんはそんなことはつゆ知らず、田中さんに紹介したのです。ということは、佐藤さんも同じく数百万円のムダ金を払っていたことになりますね。まったく恐ろしいことです。

なぜ、私がこのような事実を知り得たのか?

読者の皆さんは木になるところかもしれませんが、この話は、私が独立して間もないころの実話です。

 

設計事務所として独立したのですが、その日から仕事があるわけではありません。理想の設計を志してはいたのですが、生計もたてていかなくてはなりません。そこで、仕方なく工務店から設計の依頼も受けざるを得ませんでした。そんな中で、だんだんと真相がわかってきます。工務店がどんあところで情報を得、どんな営業をし、どんな見積りを作り、どんな形で工事をするのか。そして、実際に仕事をする職人さんはどんな条件で働いているのか・・・すべて、わかってくるのです。

 

結論から言えば、総額2500面円のうち、情報料が500万円で、建築工事費が2000万円といだということです。「とんでもない!」とお怒りになるでしょう? 私も怒っています。でも、当時はインターネットもありませんでしたし、広告宣伝費に2割かけていたのだろうと好意的に考えることもできるかもしれません。しかし、情報化時代と呼ばれる今、こんな現象は本当におかしいわけです。ところが今なお同じようなことが、延々と続いているのは事実であり、許せません。

 

私は2000年から、工務店や不動産屋など業者からの依頼や小🄿会派一切おことわりしていますが、業界のことには精通しており、情報も入ってくるので、よくわかります。

本当にムダなお金ですね。私は、皆さんにお金をドブに捨てるような真似だけはしてほしくないので、このブログを書くことにしたのです。

欠陥住宅をなくすことや、材料を安く仕入れることはもちろん大切ですが、意外にクローズアップされていない、「存在価値のない人(会社)にお金を払わない」ことも、大切です。

 

それと同時に、「本当に仕事をしている人にちゃんと小名根がいきわたるようにして、しっかりとした工事をしてもらうこと」が、家造りの鉄則だといえます。