いよいよ、スタジオの設計(2)


スタジオは防音性能と、美しく響く性能(音響)の2つが求められます。防音と音響は全く別のものです。

防音とは文字通りスタジオで演奏した音や振動が外へ漏れないようにすることです。

音響とは楽器の音やボーカルが美しく響き渡ることです。

防音だけなら簡単ですが、音響は極限まで難しい領域です。

何十億円もかけたホールの音響がイマイチだったという結果も珍しくありません。

そんなときは、コンピューターでつくった反射音でごまかすという手もよく使われていると聞きます。まったく最低です!

 

本件では、特にアコースティックな楽器、ピアノ、ギター、サックスなどが心地よく響く設計にしています。

アコースティックな楽器にとっては、スタジオも含めて楽器なのです。

音響設計は理論だけでなく、日本で唯一無二の経験則を持つサーロジックの村田先生に監修していただいています。

村田先生は録音スタジオを反響型に変えた先駆者です。

もともと録音スタジオは吸音型を常識としていましたので、楽器本来の美しい響きがなく臨場感もありませんでした。

吸音型スタジオではプレイヤー本人が乗らないので、つまらない音楽になってしまいがちでした。

村田先生は実験棟を作っては壊し、作っては壊し・・・発想→実験→データ取り→フィードバック→実験・・・を繰り替えし、

30年以上の歳月をかけて完璧な音響空間を創りあげた超実践型専門家です。

プロのミュージシャンからの依頼が堪えず、つい先日もスキマスイッチの録音スタジオを完成したばかりです。

プロが認める音響スタジオを一般の方に使ってもらえるスタジオ付き賃貸マンション、それが(仮称)"The MusicaN"です。

2023年3月竣工をめざして、2022年1月に着工します。