当社は、最高峰の音響設備を実現するために、長年にわたって常に研究を重ねてきました。
そのノウハウを生かし「最高峰の音響」を求める多くのお客様のご要望に応えてきました。
そのエピソードの一つをご紹介します。
スタンウェイの実力を100%発揮させる、ミニホールを京都に!
合唱楽譜専門店として日本一を誇る京都のパナムジカの新部門(Kayacc Klavier)が、世界最高峰ピアノであるスタンウェイを
扱うことになり、設計を依頼されました。
オーナーから私に対する説明と要望は次の通りです。
【オーナーから私に対する説明と要望】
・スタンウェイは新品で千数百万円、中古でも800万円以上であり、当店は一流の職人によって完璧にオーバーホールされた
年代物ピアノを扱う。
・丹念にオーバーホールされたスタンウェイは味わい深く、新品以上に魅力的な響きや音色を奏でることも。
・ピアノが完璧であっても、ホールが伴わないとスタンウェイの良さは発揮できない。
要するに、ホールそのものも楽器の一部なのだ。
だから、スタンウェイの売れ行きは、ホールの設計に掛かっている。
【スタンウェイの設計思想】
・強固な構造を持つこと
・楽器全体がよく響くこと
・高音域は繊細でクリアな音色、しかも豊かで伸びが良いこと
・低音・中音域は豊かな音色
・フォルテッシモとピアニッシモの幅、すなわちダイナミックレンジを広げること
【ホールの設計思想】
スタンウェイの設計思想をホールの設計にも反映させるため、リスニングルームとスタジオ設計の第一人者であるサーロジック
さんに指導を賜りました。
・建物の構造体を強固に造り、共振させない
・反射を基本とし、吸音は最小限とする
・フラッターエコーをなくしたうえで、残響時間を長く設定する
・スタジオの防音性を高めることによって、ダイナミックレンジを広げる
【最高峰の音響設備を取り入れた結果】
「コロナの影響で合唱の楽譜の売り上げは低迷しているが、ピアノ部門の売り上げが好調!」との嬉しい報告を頂きました。