FHH50㎡は「城」である


すでに述べたとおり、実力だけで世間を渡るのは難しい。

FHH30㎡は鎧(よろい)である。 鎧はあなたを強く大きく魅せる。

鎧は相手が斬り込んでくるのを防いでくれる。つまり、値切らせない効果がある。

では、FHH50㎡は何か?

「城」である。

城にいるあなたは、殿である。

あなたはごく普通にふるまうだけで良い。FHH50㎡があなたに強大な力を授けてくれるのだから。

もちろん、職住近接のメリットも兼ね備えている。(詳しくは独立起業の奨めご参照)


ホーム&アウェイ


ホームは本拠地で戦うこと、そしてアウェイは遠征試合のことである。 

本拠地で戦うとサポーターの熱量と選手の力が化学反応を起こすのだ。

統計によるとJリーグにおける勝率は、ホーム42.47%に対しアウェイ33.69%で、やはり本拠地で戦ったほうが有利になることが証明されている。

ホーム&アウェイはスポーツだけでなく商売にもあてはまる。というか、商売でのほうが効果は大きいように思う。

 

まず、アウェイから。あなたが見込み客のところへいっての行動はすべて「セールス」に位置づけられてしまう。

良くても「提案」だ。

あなたにその気がなく、相談に乗ってあげているだけでもセールスだと思われる。見込み客は自然と心にガードをはる。

 

では、ホームではどうなるだろう。

見込み客がホームへ訪ねてきた場合は確実に「相談」になる。けっこう心を開いてくれる。

こちらは椅子に深く腰をすえて、重心を背もたれにおいてじっくり聞けばよい。

ときには家族にも言っていない秘密を打ち明けてくることさえある。とくに聞き出そうとしていないのに。

 

なぜこんなことが起るのか?

 

理由は2つある。

ひとつは、わざわざ出かけていくという行為だ。出かけていくほうが下である。

アメリカの大統領が決まるや否や、日本の首相は挨拶に行く。その逆はありえない。

もうひとつの理由は、仮想競合と仮想客(造語)のだ


仮想競合と仮想客


ホームろ訪れた見込み客は、自然に「他にも客がいるだろうと」と想像する。いるかいないかはわからないのに。

自分は何人かのお客のうちの一人なので、交渉が決裂したら相手は他の仕事をするだけだろうと思う。

なので大きな値段交渉はしない。たいていこちらの言い値で契約できる。

 

アウェイの場合はまったくこの逆だ。見込み客のところへ出向いて行ったとき思うことは、「他の同業者も来ているだろうな」である。たぶん実際にいるだろう。なぜならこの世には営業マンが存在するからだ。営業マンは顧客開拓が生命線だ。キャッチが得意であり、さげすまれても聞き流せるタイプだ。

そんな人と一緒にされては困る。 

 

だから絶対に、ホームへ来させなければならない。

ホームは城。立派でなければならない。同時にあなたの人柄、生き方、趣味を醸し出さなければならない。

それらを背景にあなたが座るのだ。立派なインテリアを背に、あなたが座るのだ。豊臣秀吉もそうしたように。

(豊臣秀吉を裸にすると品祖だ、と思いませんか)

 

 

SNSはチラシ、HPはお店へのお誘いだ。

だいじなことは敷居を高くすること。

まちがっても「どうぞお気軽に・・・」と書いてはならない。「覚悟してお越しください」と言いたいところだがそこは書かない。あくまで雰囲気をそうするのだ。

へんなことを言ったら断られるかもしれないと思わせるのだ。


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