家づくり成功の道先案内人 ⑨


家づくりは一生一代の大事業です。

しかし練習する機会はなく、ぶっつけ本番なのが現状です。

これでは高い買い物をさせられるのは明白です。

 

私は自宅を3回建て、200軒以上のお客様の家を設計監理してきました。その現場で知り得た建築業界の裏事情と、

賢い対処法をあなたに伝授したいと思います。

「はじめての家づくりで成功してもらいたい!」

これが私の切なる願いです。

身を挺して、あなたにブログを捧げます

         2022.02.25


優良な職人グループを見つければ、原価での完成も


(注記:記載の建築物価は2000年当時のものです)

 

私は、「存在価値のない人には一切お金を払わない」代わりに、「良い仕事をする人にはきっちりお金を払う」という考え方で、仕事に臨んでいます。もちろん、逆の立場になってもそうです。私と設計・監理の契約を結んでくださったお客様には、プロの仕事をするように心がけています。私は日頃から、自分の設計した図面をお客様に見せる前に、自問自答します。

 

「この図面を見て、お客様が感動するか? 納得して、進んでお金を払ってくれるか?」

そして、少しでも曇りがあるときは、もう一度やり直します。当然のことだと思います。

建築かはたからは華やかに見えるかもしれませんが、プロのスポーツ選手や歌手と同じように厳しい世界で、プロとアマの差が歴然としていないと、お金はもらえない世界なのです。それだけに、仕事もしない連中が、実際に働いている職人さんよりも、多くのお金を巻き上げるなどということは許せません。

 

同時に私は、職人さんの仕事にも厳しい要求をします。お客様から「良い工具を買って、日曜大工で頑張れば、ひょっとして自分にもできるかも知れない」と、一瞬でも思われるようなレベルの仕事をしてはならないからです。

さて、鈴木さんが、私の事務所を訪ねてきたのは、まだ寒さの残る3月のことでした。

「1階を美容室にして、エステのコーナーと美容のコーナーに分けて・・・2階は自然素材を使った住宅で・・・団根雨製を良くしたいし、床暖房も1回前面に入れたいし・・・。でも、予算が1800万円しかないんです。なんとかならないでしょうか?」

 

 

鈴木さんは、ハウスメーカーの家は画一的でおもしろくないし、予算もたりそうもないことまでは、自分で調べていました。また、どこかの工務店に相談したところ、「工務店のいつもの間取りとやり方で任せてくれるなら1800万円でできるけど、いろいろと注文をつけられたら、その分は追加になりますよ」と言われたそうです。希望と予算をにらみあわせると、その工務店の主張も、まんざら間違っていないと判断できます。

そこで私は、3日間いただき、鈴木さんの要望事項を満足させる概要書をつくり、建築費の概算を試みました。すると、材料費と職人さんの手間賃だけで、ほぼ1800万円を使い切ってしまうという結果が出ました。そこで、建築の規模、敷地と周囲の状況などから総合的に判断したところ、最適の依頼先が思い浮かんだのです。Dという工務店なら、施工可能という結論です。果たして、1800万円ぴったりで納めることができました。

 

その代わり、鈴木さんは最初に、今回の建築の状態を十分説明しました。まず、1800万円もの大きなかいものをするのだからと言って、自分はお得意さんだと威張らないこと。細かなサービス(登記簿を獲りに行ったり、隣近所への気遣いなど)はしてもらえないので、自分ですること。また、ガーデニングは技術指導だけはするので、材料はホームセンターなどで買ってきて、自分で工事すること、という条件でした。

 

結局、最期には見ていられなくなって、大工さんも、私の事務所の若いスタッフも一緒になって、ガーデニングを手伝うことになりましたが、その甲斐あって、鈴木さんや大工さん、そして私たちも大変充実した仕事をすることができました。

もしハウスメーカーか、立派な社屋を構えている工務店に飛び込んでいたら、2500万円はしっかりかかっていたことでしょう。

 

鈴木さんの勝因は、2つあります。1つは、作りたい建物にぴったりの工務店を見つけられたこと。2つめは、働いていない人には1円たりとも払っていないことです。

アタリマエといえばそれまでですが、「この家にピッタリの工務店は、どこにあるのか?」を知るのは、非常に難しいことです。それだけではありません。その工務店の職人さんたちが、円滑に有効に働いてくれる環境を作ることも大切で、それがまた非常に難しいことなのです。

 

このブログでは、皆さんのご存知ないことを明らかにし、初めての家づくりに成功してもらうことを目的としています。読み進めるたびに知識が増えていくような編集をしたつもりです。読み終える頃にはあなたは、「家づくりの達人」になっているかもしれません。