
ガラパゴス 小学館 / 相場英雄 著
相場英雄さんは、小説を通じて社会問題を提唱する作家です。
ガラパゴスでは、行き過ぎた格差社会をテーマにし、必死で警鐘を鳴らしています。
私もかねてから、格差がついに極限に達たと感じておりました。
最初のうちはそれほどでもなかった、というか、バブル崩壊のあとはみんなが平等に不景気になったのだと思ってましたが、
そのあと格差は二次関数的に拡大し、一度低い階級に生まれれば敗者復活戦が存在しない世の中になってしまいました。
敗者復活戦がない世の中は地獄です。
小説ガラパゴスでは労働者派遣法のもと、派遣や偽装請負という形で人間が使い捨てにされる事態が、フィクションという形式を借りて
実況中継されています。
「窮鼠猫を噛む」 ということわざがありますが、実際には力が強い猫を噛むことはできないので、気がつけば無差別殺人を犯していたということになりかねません。
では、私達になにができるかを考えてみました。
挙げ句、みんなで貧乏になるしかないだろうとの結論になりました。
人類の数が地球のキャパに達した以上、物質を多く消費することは許されないからです。
それに、貧乏イコール不幸なのではないと思うからです。
刑務所は強制的に健康的な生活をさせてくれますが、強制的だとそれは辛く感じます。
以前、あいりん地区のインタビューで印象的だったのは、「自分で選べる自由が大事」 という発言でした。
私は自営業をおすすめします。
自営業なら強制されることもなければ、ピンはねされることもありません。
また、理不尽な自体に対して誰にはばかることなく堂々と怒れます。
「あなたは一級建築士という立場があるから気楽なんだ」 と言われるかもしれませんが、
資格がなくても世の中に必要とされる仕事はたくさんあります。
人任せにせず、自分の道を切り開く覚悟があれば、生き延びることはできるのではないでしょうか。
大事なのは積み重ねです。
仕事の流儀じゃありませんが、日々の仕事の中で1㍉づつでも毎日コツコツと積み上げることです。
偉そうなことを言ってすみません。
私にご用命があるのは、 「まだ生きてて良いよ」 と許可を頂いているものと思い、 感謝をもって仕事に取り組んでおります。
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