外国人が期待する「和」とは

 

とつぜんですが、あなたはハワイへ行くとしたら、どちらのお部屋を選びますか?

 

では、あなたがイタリアへ行く時、どちらの部屋を選びますか?

 

ですよね。

自分がイメージしたハワイや、自分がイメージしたイタリアにピッタリのお部屋に泊まりたいですよね。

でもひょっとして、ハワイ現地の人は  「この部屋はハワイらしくない」  と感じているかも知れません。

でも良いのです。   外国人が抱くハワイのイメージであることが大事なのです。

 

 

外国人が期待する「和」のイメージは?


「外国人がイメージする日本とはどんな感じだろう・・・」

それを一から考えるのは楽しいですが、手っ取り早く成功するには一流から学ぶのが近道です。

私の本業は建築設計ですが、建築デザインで特許や意匠登録を取得するのはなかなか難しいものです。

逆に言うと、優れたものはどんどんマネをすれば良いわけですね。

では、何が良いのか?   外国人が日本に期待するデザインとは?

 

ズバリ、 [フォーシーズンズ京都のダイニング] と [星のリゾート東京の客室] でしょう。

彼らは膨大な費用をかけて研究 (調査→立案→実施→フィードバック) していますから、個人で立ち向かうのはムダです。 

それより、モロに参考にさせていただこうではありませんか。

 

 

フォーシーズンズ京都のダイニングから学ぶべきものは 「色使い」 です。

外国人が日本に期待する色目はこうです。

間違ってもうどん屋や寿司屋を参考にしてはいけません。  あれは日本人が思う 「和」 であり、外国人が期待する 「和」 ではありません。

 

星のリゾート東京の客室は、私に言わせればやや大人しい内装ですが失敗のないデザインです。

これくらいの内装ならそう高くつきませんので是非実行してください。

 

 

Agodaでは旅館枠に


私の宿は、Agodaでは旅館枠に入れてもらっています。

その理由はこうです。

京都中心部で検索するとホテルは109軒もあり、私の宿は埋もれてしまって発見さる可能性は極めて低い。

その点、旅館は10軒しかない。

でも [旅館] で絞込検索する人は少ないから結局、与えられる機会は同じである。

しかし、 [旅館] で絞込検索された場合の競合は [Ryokan] である。

 

 

日本旅館協会やJapan-Guideが、外国人に向けて [Ryokan] について高級なイメージを発信してくれています。

その効果もあってか、宿泊料の相場はホテルよりも旅館のほうが高くなっています。

相場が高いと私の宿の宿泊料も高くしやすくなります。

その点、ホテルのカテゴリーにはビジネスホテルが存在して宿泊料をダンピングしているのが邪魔です。

 

私の宿が旅館枠にいるもう一つの理由は、小規模であることを不利にしないことです。

たいていのホテルは大きく立派な外観なので、私の宿のように零細なものは不利です。

でも、旅館なら小粒でもしっかりした内容のところも多いので、引け目を感じなくて済みます。

ちなみに、ゲストハウス枠にはゴミが多いので、私は一緒にされたくありません。

 

 

日本人を泊めるのは休前日と直近の穴埋めだけ


私はブティックホテル(小規模ながらこだわりのあるデザインホテル)を経営していますが、最近、外国人と日本人の違いに気づきました。

中国の人、香港の人、韓国人、台湾人、インドネシア人、マレーシア人、シンガポール人、オーストラリア人、インド人、イギリス人、フランス人、ドイツ人、イタリア人、アメリカ人・・・外国人観光客は間違いなく全員、100%フレンドリーです。

なのに、日本人はそうでない・・・

はじめは外国人と日本人の気質の違いだと思っていましたが、理由が分かりました。

 

日本人は、好んで私の宿を選んでいないのです。

私が旅する立場になったら、やはり名の通ったホテルか老舗旅館を選ぶでしょう。

なにが悲しくてフロントに誰もいないような個人経営の宿を選ばないといけないのか・・・

だからそもそも、日本人旅行者は私の宿に不満なのです。だからこちらも楽しくありません。

できれば外国人観光客だけで満室にしたいところです。

 

でも閑散期には日本人客のお世話に頼らざるをえません。

閑散期は商売に徹しましょう。そして賢い集客、できる限り高い宿泊料をいただく工夫をいたしましょう。

そこでまず、分析です。日本人はどんなとき私の宿を利用してくれるのでしょう?

 

1.泊まりたいホテルや旅館が満室の場合

2.狭くて男臭いビジネスホテルに碧々している人

 

1のケースは休前日や連休です。ですから休前日や連休は思い切り高くしましょう。

どのくらい高くするかというと名前の通ったホテルや旅館より2割程度安い料金です。

びっくりするくらい高額になりますが遠慮はいりません。必ず予約が入ります。

ただし絶対に外せない条件があります。

お部屋の内装やバス・トイレなどの装備を名の通ったホテル以上にしておくことです。

でないと「仕方なしに」とはいえ、選んでもらえません。

 

2のケースは出張客です。出張は直前に決まるので、数日後の空室埋めに最適です。

その場合でも決してビジネスホテルと値段競争してはなりません。

あくまでシティホテルの値下げに歩調を合わせていくべきです。

なぜなら 「安い」 だけを探し求めて生きている人間を泊めるとロクなことがないからです。

彼らに近寄るとこちらも不幸になるので近寄らないようにしましょう。

無理して満室にするより、空けておいたほうがマシです。

 

このように、まずフレンドリーな外国人旅行者にロングで泊まって頂いて、歯抜になった部分を日本人に埋めてもらうのが個人経営の場合の賢いやり方です。

日本人にお世話になって儲けさせていただくのですから、 「面白くない」 なんて思わず、心から歓迎いたしましょう。

楽天トラベルのシステムは自由にカスタマイズできるので、経営者の思惑通りの集客ができます。

 

 

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